眠れないままに
さきほど放送された加賀美さんのアーカイブスの番組「ステージ101」を見た後で眠れなくなった。起きだしてパソコンに向かっている。
1974年に最終回をむかえたと、加賀美さんは解説していたが、あれから30年経っていたのだ。この歌番組は地方に住む若者には貴重な流行風俗を伝えてくれる番組だったので、私はよく見た。出演している若者、ヤング101はみな私と同世代だった。後に、こども音楽番組でいっしょする田中星児くんとはまったく同年だ。
意外だったのは最終回に太田裕美さんが出演していたことだ。彼女は私のふた周りほど若いと思っていたが、どうやらそうではなさそうだ。
歌といい、ファッションといい、振り付けといい、今見ていると恥ずかしくなる。が、嫌なわけではない。懐かしい。同窓会に出席した気分だ。
だって、あんな振りはもうしないだろう。ほとんどマスゲームのような、体操に近い振り付けだ。歌にしても「デゴイチ」なんてものが青春ソングに今ならないよな。第一、ヤングなんて言葉はもう死語だ。
今夜放送されたのは最終回だったせいか、出演者がべそをかいていた。まるでサマーキャンプの別れのようだった。こんな光景は今の若い人でもまだあるのかな。
やはり、私は「懐かしい」という感情が好きなようだ。思い出が、番組に触発されて次々に出てくる。だから眠れなくなった。星児くんと仕事をしたときは歌のおねえさんは大和田りつこさんだった。星児君の前のおにいさんはトリさんこと鳥塚繁樹さんだった。別の番組だったが堀江美都子さんともいっしょに歌番組をやったな。あのとき作っていた「ワンツー・どん」「歌ってゴー」なんて番組を見ていたと、最近入ってくる社員や学生に言われると、隔世の感がするものだ。ラジオでは小森まなみさんとも何年かごいっしょした。
たった2年前なのに、「冬のソナタ」ですら私の中では懐かしくなっている。ナミソムの並木道を取材したことが遠い昔になっているのだ。
こないだ、アラーキーが、懐かしさを感じさせない写真なんてだめだと語っていたが、写真だけでなく、ノスタルジーとセンチメンタルがない人生なんてつまらないと、私も少し言いたい。
アーカイブスの番組で、加賀美さんが言及していたが、ヤング101のメンバーが3年前集合したのは、お互いインターネットでつながってといっていた。私もこのブログで、高校時代、大学時代、仕事の駆け出しのころ、荻窪時代、の人たちとつながることができるといいのだが。
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