見上げてごらん、冬の星
今夜は鍼治療の日。タケ先生、お弟子さんにしっかり体を整えてもらった。今日は左半身に痛みがぴりぴり走る。痛みといってもこれが不快ではないのだ。説明しがたい小気味のいい痛さなのだ。体の調子は悪くないから風邪にだけ気をつけてと励まされて帰路につく。
7時半の新宿発湘南ライナーに乗った。ハイリキとピーナッツを購入して6号車のボックス席を独り占めしてちびちびやる。うまい。胃に沁みる。鍼のあとの酒がまたうまいのだ。
隣のシートで夕刊を広げている。紙面に大げさな文字が躍っている。ひとつ気になることがあった。堀江辞任の大見出しの下に中文字で「ザマァ見ろ4人縄付きに」とある。すごいと感心するより共感できないものがある。そらあ、彼らの所業やそれをサポートしてきた権力者たちにワンパンチ放ちたい気持ちは分かる。が、こういう表現になると自分でもわからない別の感情がわいてくるのだ。
思いなして、ちばあきおの「キャップテン6巻」を読む。少年ジャンプに連載されていた1973年の頃から好きだったが今理由があって読み直している。やはりこれは野球マンガの名作だ。主人公の谷口くんもいいが1年生のイガラシくんがいいんだよな。ちばあきおが夭折したことは本当に惜しい。物語の「展開力」のうまさにおいて、私は当代ではユン監督とこの人しかいないと思ってしまうのだ。
8時35分平塚着。普通小田原行きに乗り換え、大磯には8時42分着。ここから夜道を歩いた。もみじ山の車道を歩く。夜の裏道はお化けが出そうでおっかないのだ。山道は2曲がりの九十九折になっている。寒くても登っているうちに体がぽかぽかしてくる。坂の中ほど谷が見わたせる所で夜空を見上げた。満天、美しい冬の星座が広がっていた。
胸突きを登れば見上ぐ冬の星
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