メル・ギブソン「ブレイブハート」
帰国後、メル・ギブソンの「ブレイブハート」(1995年)のDVDを観た。13世紀に起きたイングランド統治に対するスコットランド反乱を背景にした英雄物語だ。
スコットランド、グラスゴー西部の部族に生まれた少年ウィレム・ウォレス。父はイングランド王によって謀殺された。青年となったとき、今度は彼の恋人が王の兵隊によって処刑される。それを契機にウォレスは中央政府に対し反旗をひるがえす。
物語の舞台はヨークとかエジンバラといった、私が歩いてきたおなじみの土地ばかり。かの地で見た城にこんな歴史があったのかと興味深く映画を観た。
この作品の監督はメル自身。彼はこれまでも自作自演しているが、何とこの作品でアカデミー賞監督賞を受賞している。1000人以上のエキストラを使った戦闘シーン、リアルな殺戮ショットなど見るべき映像も多いがメリハリのきいた脚本演出で、観客を飽きさせない。女性ファンの中には、女性蔑視した扱いが不愉快という感想もあったそうだが時代、歴史というものをきちんと理解するのが先決であって、メルを批判するには当たらないと私は思った。彼は今後第2のクリント・イーストウッドになるのではないか。
メルはオーストラリア出身のハリウッドスターだ。彼のあとぞくぞくといいオーストラリアの役者が登場してくる。いつの間にオーストラリアはそういう文化力をつけたのだろうか。
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