小トリップ5 白山から大塚、南長崎
三田線で白山まで行ってA3の出口を出ると目の前に白山神社があった。東洋大学本部と隣接したこの神社が、地名の由来となっている。急な坂を上っていくと、立派な石碑に「白山」の文字が刻まれていた。あいにくの寒さで訪れる人は少なく大きな銀杏の木が寒々しく立っていた。こんな風情も悪くない。
東京十社のひとつで由緒のある社だが、現在は境内の過半を駐車場となっている。本殿の脇に絵馬が奉納されていて読むとそれぞれの事情が垣間見えて面白い。家内安全と合格祈願が大半だが、いくつか復縁祈願が混じっていてすべて女名前だった。いまどきの女性がこんなおぼことは意外だ。
神社の界隈は大正時代は花街だった名残か飲食店が多い。白山坂上まで上がって、大塚方向へ足を向ける。東洋大学本部、立派なキャンパスだがモダン過ぎて味がないなと呟く。
千石の地下鉄駅を左に見て、さらに奥へ。だらだらと商業地区が続くだけで何もない。速足で文京の北部の丘をぬけていく。坂が下り気味になって、町内地図看板を見ると左方向に小石川植物園とある。さっそく向かった。
夕暮れて閉園間際の植物園。訪れる人はなく広大な日本庭園がひっそりとあった。私が入ったのは裏門でここからは入場できない。時刻を見ると4時半を過ぎており見物をすること断念。今度正門からゆっくり見ることにしよう。
茜さすプラタナス通りを抜けて一路大塚駅へ。都電荒川線を横切ってJR大塚の駅舎でまず小用。およそ1時間半の小トリップだった。
大塚から二駅、目白で下車。日没寸前の目白通りを南長崎に向かって歩く。私の好きな旧トキワ荘のある町を目指した。
5時20分。おめあての酒どころ「ぽん太」に着く。開店は5時半だが無理を言ってあけてもらい準備で忙しいカウンターに座る。俳句仲間のぽん太、鉄馬さんの店だ。この19年続いた店も3月で閉めるということで名残惜しく、木枯らし酒を飲みに来たのだ。およそ1時間高清水を2合飲んだ。まぐろとタコの刺身、スペイン風オムレツ、蕪の葉のおひたしなどを肴にして、俳句仲間の動静を噂した。
目白の駅に戻ったのは午後7時40分。目黒まで戻った。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれません
人気blogランキング