偶感
快晴のなか澁谷のオフィスに出社した。今朝、目黒スポーツジムに一番で入り1時間汗を流したあとの出社ゆえ体は軽い。朝から通算7000歩のエネルギーを消費したことになる。
さて、マイデスクについてネットをチェックすると、ブログの今年第一回の記事に2018年と誤記していると指摘があった。なぬ。慌てて記事を見やると、たしかに2018。間抜けだ。2017年、平成29年という年号が正確に入っていなかったのだ。これは昔からのことで、特段呆けが早まったわけではない。指摘していただいたOさん有難う。
テレビがつまらないというと自分をけなしているようで嫌だが、実際つまらない。年始のお笑いは「ご祝儀」みたいなものだから、それほど目くじらを立てない。一般番組が面白くない。2018年を占うというようなトークも、顔ぶれはどこも同じで、かつ論旨も堂々巡りしたようなものばかり。こちらの安逸をばさりと切り落とすような鋭い激しいものは皆無。トランプ、小池、グローバリズム、景気、中国・ロシア、難民など。フクシマのことなどすっかり話題から消えている。
ツタヤで新作を借りた。「ロクヨン」前後篇を通して見た。原作横山秀夫、主演佐藤浩市と来れば、テレビドラマの名作「クライマーズハイ」と同じだから期待できると思って何の予備知識も持たず見た。面白かった。役者の演技(特に緒形直人、永瀬正敏)が鬼気迫るようなものがあって、日本映画では久しぶりの充実した読後感をもった。後編の捜査車両内の電光石火のせりふ切り替えしの見事さは、黒澤の「天国と地獄」にも劣らない。監督の瀬々敬久の演出に目をみはった。全体としては秀作だが、エピローグのやや弛緩した展開には落胆した。もっと切れ味よく語るべきではなかったか。この場面は表現が劣化して説明になっていた。
だが映画の水準は高い。2016年は「シンゴジラ」と「君の名は」ばかり喧伝されたが、実写でもこういう作品が生まれていたということを忘れてはならない。今週末は横山秀夫の原作でも読もうか。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれません
人気blogランキング