思い出ボロボロ
長い不在だった。ここに来なかったのは2つの理由がある。ひとつは新年度の番組作りとオーダー(順番)の確定。もうひとつはiPadの読み(リーディング)にうつつを抜かしたことである。ブログ記事を書くことより2チャンネルのきわどい記事を読むことの方が面白くなったというくだらない理由が、ことの真相。
iPadを使えば、ネットが寝床に入っても読むことができるのだ。かつての「週刊実話」や「奇譚くらぶ」のような危ない雑誌の煽情的な記事を誰にも咎められずにベッドでひとりで見ることを、このiPadは可能にした。そして、そういう記事のデータベースこそ2chだった。だからオフィスでの新年度番組作りと大学の授業案作り以外は、ほとんどiPadに時間を費やすことになった。ここにはまった(依存した)原因となる体験はしっかり記憶しているが、あまりに生々しいので、ここでは書かない。
とは言いながら、書きたい、表現したいというエネルギーも次第に溜まってもいった。レギュラーの「課外授業」の制作が稠密化して表現意識が急速に高まったのだ。…とこう記しているのも、iPadのメモ機能を利用している。ここまで東急本店そばのヴェローチェで記している。とにかくこの機械の便利性にとりつかれている。とりあえずメインのPCに送って、ここまでにしておこう。
先週、ある声優さんのナレーション録りを行った。やさしい少女の声をもったその人の語りはとてもうまく心地よいものであった。
とある箇所で、その人は語り(ナレート)ながら、まぶたを赤らめ声がいささかうわずるということがあった。どうしたのかなと、作業が終わってから聞くと、テキストの内容に思わず絶句しそうになって動転したという。
それは、6年生の女子が自分年表を作成して、その記事について母親と話し合う場面。友だちからクラスのある女子を無視しようと誘われて、それを断れなかったと悔いる場面だ。とても大切なシーンではあるが、言葉を失うほどの衝撃的な事実はない。でも、その声優さんにとっては、ある痛切な記憶につながっていたということが、その後の「告白」で知ることになった。
どうやら、その声優さんも少女時代にいじめに遭っていて、そのことが脳裏でフラッシュバックしたと推測される。
小学校や中学校時代にいじめに遭って、その傷をいまだに癒せないままでいるという人は、実は思った以上に多いらしい。
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