手放しで賞賛できるか
友人が話題のノンフィクションに苦言を呈していた。さきごろ発表されたキャパのテレビドキュメンタリーと単行本となった文章の関係をそこはかとなく批判していた。あの作品たちはたしかにサワキ自身が大きく関わっていることは事実だろうが、果たしてかれ一人の業績だろうかという疑念だ。文章のほうは完読していないから正確なことは分からないが、あのドキュメントのなかで撮影者の特定する方法などは明らかにテレビ関係者の発想があったと思われるが、これらの果実をすべてサワキの独り占めとなると、?と思わざるをえない。
以前の作品で、モハメド・アリのドキュメントのときも何か釈然としないものを感じたが、今回はさらに大きな違和感をもつ。
このような作者への不満だけでなく、作品内容にも疑念がある。それは前の記事でも記したが、キャパをカメラマンとして賞賛することにどうもひっかかりを感じるのだ。彼の行動には何か胡散臭いものを感じる。反ファシズム、亡命ユダヤ人という美名のもとに隠蔽されたものがあるのではないか。下世話なことでいえば、バーグマンと恋に落ちたということも、何か企みがあったのじゃないだろうか。
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