恢復すること
悪い状態になったものが、もとの状態に戻ること。そういう体の働きは50歳までだと決めつけていた。
1年前に鍼灸のタケ先生から爪水虫の治療を受けて治したほうがいいよと忠告されたことがあった。水虫にかかって20年。足の皮膚じたいが変質していたが、サラリーマンであればやむをえないだろうと放置してきた。ところがタケ先生はこういうものの不健康すら体全体に影響を与えるから処置すべきだと強く訓告された。
いまさら治るわけでもなしと聞き流していたが、飲み薬で水虫が治ると聞いて、皮膚科を訪ねたのが1年前の早春。以来、毎日1錠服用し、一月ごとに通院するようになった。
最初の3ヶ月はまったく変化なし。爪はぼろぼろで切断するのも一苦労のひどい状態であった。
夏を過ぎたあたりから生えてくる爪成分の色が白いきれいなものに変わったような気がした。気のせいかと思っていたら、秋になるとめっきり爪が硬さを増した。
皮膚科の医師は毎回治療のたびに写真を撮って、電子カルテに張っている。だから経過が一目瞭然。明らかに水虫は恢復していた。
前回の治療のとき、あと一月ほど服用したら完全恢復ですねといわれた。
いささか感動した。人の体というのは老化の方向だけで動いているのではないということを実感した。
近年、体のあちこちが故障しはじめたとき、老化ゆえ仕方がないとあきらめモードだったのだが、そうではないことも知ったのだ。
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