メールボックス
現役終了まであと半年となった。
転勤の多い仕事だったから50歳までは4、5年ごとに職場を移っていたが、今の部署へ来てからは部内移動が一度あっただけで、15年ほど変わっていない。専用のめーるボックスもずっと同じものを使っている。
50代の頃には、毎日ボックスには溢れんばかりの手紙や書類があったものだが、ここ数年はめっきり減った。変わらず届くのは映画の試写会の案内とプロダクションの番組案内ばかり。知人、友人の手紙や連絡はほとんどなくなった。友人の多くは65歳の年金生活者となり、仕事での連絡が必要でなくなったこともあるだろう。知人の多くは仕事を通じての関係だから、制作する番組の本数が減れば、いきおい連絡事項もなくなるのだろう。
メールボックスの底に年賀はがきが数枚溜まっていた。そのうちにシステムノートの住所録に写し替えようと残しておいたものだ。送り主の名前を見ながら懐かしい思いにかられた。そろそろこういう遺物も整理しておかなくてはなるまい。
今使っているシステムノートは表紙のところがすり切れて来た。広島時代から使っているからかれこれ18年になる。住所録の欄などは鉛筆書きしたものは字が消えかかっている。数年前に買い替えようと思ったが、買い替えの面倒なことや愛着があることもあって放置したら、とうとうオンボロノートになってしまった。
コンテンツの日記は年々替えていて、歴代のものは別途保管してあるのだが、住所録やパソコンのパスワードを記したページなどは15年間そのままである。
当時繁く会ったり連絡をとったりした人物の名前が住所録に消えずにある。たしか藤沢に住んでいて、当時の会長と縁戚関係だという触れ込みでいろいろ頼まれごとをしたものだ。だが件の会長が失脚したあとは会社に出入りすることもなくなり付き合いが絶えた。偉そうな物言いをする人だったがどこか憎めないものも持っていた。どうしているかなあ。
整理といえば、一番大きなものは番組資料。大半は整理して必要最小限のカタチにしてファイルしてあるが、「冬のソナタ」に関するものだけは”生”のまま箱詰めにして地下の倉庫に保管してある。これの処分をそろそろ考えないといけないだろう。いわゆる冬ソナブームが起きる前のユン監督や役者たちの資料で、いつかまた使うこともあるのではと思って後生大事に保管しておいたのだが、私がいなくなれば価値も分からないままになろう。段ボール箱にして3つか4つあるはず。
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