雨の門仲
森下町で、居酒屋「魚三」というのを見つけておいたら、門仲にある本店はもっと凄いぞと教えてもらった。何が凄いか体験しようじゃないか。ある人のお招きで門前仲町にある「魚三」へ、雨のなか行った。
ここは深川八幡や不動尊がある門前町。「場末」かと思っていたら、商店街がずらっと並んで賑やか。意外だったが、よく考えれば門前町だから当然かもしれない。昨夜は土砂降りの雨で、赤い灯、青い灯が雨にうるんで美しい。深町幸男のドラマのセットのようだ。
このあたりの酒場には全国チェーンの居酒屋などほとんど見当たらない。「地元資本」のコジンマリした店ばかり。
「魚三」本店は正式には「魚三酒場」富岡店。永代通りに面していて、メトロの門前仲町から徒歩2分。4階建てで、すべてのフロアが酒場。1から3階まではカウンター、4階は座敷席になっている。とにかく混んでいる。土砂降りの夜8時半だというのに、空きを待つ客が入り口に数人立っている。
前の客が団体で帰ったので、席が確保できた。窓際のいい席。
さっそく冷の日本酒を注文。やおら、厨房の窓口の壁に並んだ本日のおすすめの値札をじっくり眺める。品数が多い。おまけに安い。まぐろの刺身、ぶりの刺身、200円台。青柳でも300円ちょっと。
腹がへっていたせいか、冷酒が五臓六腑にしみわたる。とにかく満席のおしゃべりのノイズはすさまじい。わーんとうなりすら聞こえてくる。古参の従業員が、もっと静かにしてくれないと注文が聞こえないと大声で注意を促す。
客筋は中年男性の連れが多いが、若い男女の団体も少なからずいる。どの顔も楽しそうだ。苦虫をつぶしたような顔はひとつもない。
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