お邪魔しました
このブログに「定年再出発」と名づけたのは、定年という終息感を
越えたい、虚脱感に陥りたくないという思いからだ。
今年に入って、我が家は娘の大学受験に追い立てられた。私が1月末に
定年の日を迎えても、それどころではない状態で、受験スケジュールが最優先と
なっていた。定年の寂寥感などというものと、程遠いところにあった。
四月に、娘が都内の大学に入学してからも、新生活をあれこれサポートしたり、
慣れない大学の講義の相談を受けたりして、四月末までどたばた走ってきた。
このゴールデンウィークでやっと一息ついた。娘も一人でやっていける自信がついた
ようだった。いったん大磯に戻り連休を家で過ごして英気を養い、6日から
上京するはずだった。
ところが、何を思ったか東京へ早めに戻るといって昨夜帰って行った。
夕食を終えてもだらだらして過ごしているから、おそらく面倒くさくなり、
帰るのは翌朝だろうとタカをくくっていたら、8時過ぎにさっさと帰った。
帰るときに、玄関で娘は「お邪魔しました」と言い放った。
一瞬、何を言っているかと戸惑い、娘の顔を見ると、ニヤリと笑った。
昨夜はパソコンの前に座ったまま何もする気が起こらず、黙然と暗い庭を
見るしかなかった。
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