涼しい朝に
3時過ぎに目が覚め、読書を30分ほどして再び寝た。6時半に起きてトイレに行く。今朝は涼しい。どんよりと曇っていて、梅雨の気候だ。
今しがた見た夢のことを考えていた。
同級生のおんなの子で中村さんといった。小学校5年のときに同じクラスにいたと思う。オトナシい子だったからろくに話したこともない。体育の時間に同じ組になって徒競走を走ったぐらいだろうか。休み時間に、ちらっと話したぐらいだろうか。ずっと忘れていた。
明け方の夢にその子が現れた。イメージ(像)でもない。ひょっとすると、ナカムラという文字が夢にあったのか、はっきりしない。
街の子だった。繁華街から通学していた。おでんやの山本登久子ちゃんの仲間だった気がする。登久子ちゃんは貧しい子だったが、普段はおしゃべりで陽気な子だったから、ときどき話をすることもあった。主に映画スタアのことだ。登久子ちゃんの家は松竹系映画館ミラノ劇場の隣の隣だったから、映画のことは詳しかった。松竹専属のスタアの話でなく東映のひばりの話が多かった。でも、お調子にのって言い過ぎたりすると、男子からいじめられることもあった。机に顔を突っ伏して泣くこともあった。
そのそばにいて、困ったような顔をしていたのが、ナカムラさんだった。それぐらいしか思い出さない。あ、お姉サンがいた。たしか1年上だったはず。あまり顔が似ていなかった。なんで、そんなことを覚えているのだろう。今から50年も前のことだ。
ひばりの歌の一節が浮かんで来る。「私は街の子ヒバリの子」もとえ「私は街の子巷の子」
これから京都へ出かける。8時半に家を出て、9時前に品川から新幹線。京都へは11時過ぎに到着の予定。駅前から銀閣寺道行きのバスに乗って百万遍まで行き、そこからキャンパスに入ると、12時。カレーライスを学食で食べると、1時からの授業に間に合う。
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