別るる吾を哀れとみよ
今朝も晴れた。窓という窓はすべて開け放ち、布団を干し、枕を日向に出し、家周りを掃く。3日いたが一度もエアコンを使わなかった。せいぜい扇風機の風だけにした。だから体調もいい。
ダイニングテーブルを拭こうと思ったら、中央にカナブンが腹を見せてひっくり返っていた。壮烈な死である。買い置きしておいたバターロール3ケ口にする。冷蔵庫を確認すると、おにぎり一つ、プリン3個、バナナ1本が残っている。プリンは今度来たときにして残りはたいらげて帰ろう。
指差し確認していく。
まず風呂場を点検。操作盤の目盛りを高温から低温に下げた。湯船もきれいに洗い、窓も閉めた。洗濯機の電源は切った。台所のガステーブルの元栓も締めた。一階はおおむねよし。
裏の戸を閉める。青々とした無花果の木が隠れていく。小川の光る水が消えていく。
母の最後の短歌ノートから
母に寄り添ふごと 病室(へや)の窓に眺む 浮雲の後につづく小さな雲
主よ守り給へとひたすら祈る今日から始まる治療のことごと
横浜の病院に到着まもない、9月15日という日付だ。
さあ、帰ろう。
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