2週間検診
大橋の病院へ2週間検診を受けてきた。8時過ぎに入ったのだが、終わって薬をもらって出てきたら11時を回っていた。採尿や血液検査は順調だったが、主治医問診のところで、私の二人まえのクライアントが1時間近く話し込んだことが、延伸の原因だ。待っているといらいらするが、病室から出てきたその人の顔を見ると、朱をふいたようなあから顔だ。想像するに、きっと胃癌の最悪の事態を指摘されたのではないだろうか。私とて、早期とはいえ手術を言い渡されたときは平静ではいられなかった。
もし症状が深刻なステージまで進行していたりすると、手術への注意事項も多くなる。診察時間が延びるのもやむをえまいと、勝手に前のクライアントの境遇と心境を作り上げて、待ち時間の無聊を慰めた。
どうも2,3日前に風邪にかかったらしい。朝のうちはいいが、昼過ぎになると、節々が重くなり、どことなくからだがだるい。
タケ先生が繰り返し風邪に注意しろと言っていたことを思い出す。胃の手術のあとは免疫力ががたっと落ちていることに気づかないで、無茶をする人がいるが、くれぐれも寒い間は身体に負担をかけてはいけない、とタケ先生から諭された。
といって風邪薬を飲むわけにはいかない。眠気が襲ってくるのだ。昼下がりに暖房の部屋で座りおれば、たちまちまどろむことにならむ。
病気の話が目に付く。今週の週刊新潮には立松和平の死因について書かれてある。彼を襲った解離性大動脈溜とは、中高年の男性に多い病で、高血圧などが原因で内臓にアナがあく病だとか。立松さんと同年で、血圧の高い私としては見過ごせない記事。
もうひとつ、知人の奥さんの話。年のころは50代半ば。最近物忘れが激しいという。私も忘れ物名人だから「おっと迂闊だった」ということはたびたびあるのだが、そういう粗忽さですまないぐらい物忘れが頻々と起きはじめたというのだ。当人はそら恐ろしいだろう。このまま若年性の認知症などを発していくことになったら・・・。
どっちも嫌だが、強いていえばワッペーさんの往生のほうがまだいいかな。瞬間の激痛は大変なものらしいが、そこを越えれば浄土。くらべて若年性は当人の主観は浄土かもしれないが、周囲は苦界。なんてことを言っているのはまだ関係ないとどこかでタカをくくっているとところがあるのかもしれない。
そして、ナガオ先生と面談になった。今朝の採血の結果で先生はやや眉をひそめる。
「鉄分が足らないですね。20ポイントしかない。通常ポイントは50以上です。元来少なかったのか、それとも術後に減ったのか、しばらく注意深く見ましょう」といって、4週間後の登院を促された。
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