エネルギー交換
2時の打ち合わせの企画書を午前中しゃかりきで作成し、会議に臨んだ。
ひとつはマイケル・ジャクソン、もうひとつは遺伝子の企画。両方とも事務局は関心を示してくれたが、いずれも構成要素や切り口のやり直しを求められることになった。
書き直しのことはいつものことだからへこみはしない。むしろ、主題をめぐって意見を丁々発止やりとりすることに充実感をもつ。アドレナリンがどっと出てきて、精神が高揚してくる。
人と会って、話を交わすということだけでも大きなエネルギーの交換をしているのだと痛感する。終わって多少疲れは残るものの、番組のイメージを互いに検討しあうということは実にスリリングで楽しい。
お礼がてら局長室へ行った。局長が私に病院へ行って調べてもらえと忠告してくれたことが、そもそも今回の病発見につながっている。
おかげさまで大事に至らず、無事生還できましたと報告。最近の番組群はいいものが多いですねと褒めると、局長は嬉しそうな表情になった。ETVの日本、朝鮮の1000年の最終回力作でしたと、素直に喜びを表明。
広島の話題になった。原爆ドームが建っている中島町あたりは、戦前は繁華街だった。映画館や風呂屋、シモタヤが軒を連ねる町は原爆で一瞬のうちに消えた。その町をコンピュータ・グラフィックスで復元している映画監督を、局長は会ったらいいですよと紹介してくれた。これまでにない新しい視点の被爆の実相を伝える番組を出来ないですかねえという私の意見に答えてくれたのだ。
「アバター」の世界的大ヒットを仕掛けた、ジェームズ・キャメロン監督は、次のテーマを広島、長崎の悲劇だという話が今起きているとか。ちょっと気になる。
久しぶりに局の廊下を歩いていると、いろいろな人から声がかかる。「元気そうじゃないですか」と挨拶されると少しは痩せたんだぜと、同情を惹きたくなるのは、甘ったれた根性だからか。
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