どんど焼き
ベッドの友はラジオ。大沢悠里の悠々ワイドとか小沢正一的こころとかを聞いている。まだ体力があるせいか、軽いトークは物足りない。短い話が並ぶのなら音楽が流れているほうがまだいい。
FMの女性ジョッカーがどんど焼きの話をしていた。松の内があけた頃に、前年のお守りやおみくじなどを集めて燃やす行事だ。左義長ともいったと記憶するが。大磯の浜で行われる左義長は盛大で名高い。
ラジオで教えてもらったのだが、燃料に松葉を使うという。なるほどこぼれ松葉は乾燥しているとよく燃える。年末には東海道の松並木あたりにはおびただしい松葉があった。大磯の浜辺のどんど焼きは炎が天にまで届く。
佐藤春夫の詩の意味がやっと分かった。
こぼれ松葉を手にとりて乙女のごとき君なりき
こぼれ松葉に火を放ちわらべのごとき吾なりき
火を放ちの意味がいまいち分からなかったのだが、どんど焼き遊びを楽しむ風情だったのだ。この詩に小椋佳が曲をつけている。物悲しいいい曲だ。30年前に放送された銀河テレビ小説「黄色い涙」の主題曲になっていた。
思いがけず、ハンチングをいただいた。グレイのヘリンボーン柄だ。ちょっと嬉しい。これをかぶって、澁谷の町を歩いた。新春の街がなぜか懐かしい。人恋しい。あたりまえのことが、それだけで嬉しい気がする。
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