定年再出発 |
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ダウンサイジング
「調査情報」というTBSが出している雑誌で、久しぶりに宮台真司氏の論文を読んだ。「政治的なニュースが重要になりゆく中で、テレビがメディアとして持ちうる力とは?」というタイトルのそれは、今、私が考えているメディアの状況とほぼ似た視点なのでとても面白かった。 最近、宮台さんはテレビへの露出が少ないなあと思っていたら、彼はインターネットテレビにレギュラー出演しているのだ。ニュース解説番組「マル激トーク・オン・デマンド」というサイトで、2001年から始めているということだが、次第に視聴者を獲得して、2003年から有料化に踏み切り、順調に成長しているということだ。そこでの体験を手がかりに現在のテレビの状況を、当論文で宮台さんは批判している。 まず、映画の生き延びた戦略と同じことが起こるという。 昨今の映画ビジネスが好調になった理由の一つは、テレビとの連携だ。映画コンテンツがテレビ化することにより、財政的な問題を乗り越えられることになった。つまり、映画はテレビと共存を探ってサバイバルした。同様に、テレビはこれからはインターネットとの連携をなくしてありえないと、宮台はみている。巨大な伝達システムによる、巨大な広告収入という、旧来のテレビモデルでは将来立ち行かないのではという。インターネットのようなフェーストウフェースの情報通信機能が生まれてきた時代には、テレビはどんどんガリバーになっていく。 そこで、彼のネットテレビでの体験を引き合いに出しながら、現在の民放の巨大な制作放送システムの問題点を指摘する。「マスを相手にした価格の高い広告を出す企業」が高度消費社会ではどんどん減っていくというのだ。それは、視聴者、受信者たちはどんどん「島宇宙化」していて、巨大な同一志向というのはもはや時代遅れになっているから。 こういう状況に合わせて、テレビもダウンサイジングの道を探るべきだと、宮台は説く。具体的にネットテレビの1時間の制作費は数十万円。同じものをテレビが手がけると1000万円を越える。これは、機材費、大道具、人件費などにかかっているのであって、番組の質には関係がないと言い切る。 たしかに、機器の進歩、低価格化の勢いはすごい。10年前だったら、テレビ局しか出来なかった映像構成物は、今や個人でその100分の1の価格でできる時代となっている。それは、昨日、映像編集の新しいスタジオで見聞した。とにかく2坪ほどの大きさのそこで映像を編集し、字幕をつけ、ワイプ処理までできるのだ。さらにナレーションや音楽まで付加できる機能を備えている。ITによる映像加工技術の進化は、これからコンテンツの制作サイドだけでなく、受容する側にも大きな影響を与えるにちがいないと、脅威を感じた。このことは、また稿を改めて書きたいと思っている。 この宮台論文を読みながら、彼が示唆している新しいテレビ像に、今まで私が教育テレビのドキュメンタリーでやってきたことに近いのではないだろうかと思った。 視聴率においても他のテレビ局の10分の一。制作費においても格段に少ない。だが、視聴する人たちは、漫然と見るタイプではなく、自分が見たいというものを積極的に選択して番組に向き合っている層で、志向性、嗜好性の高い視聴者なのだ。 先日の「赤塚不二夫」の視聴率が昨日分かった。平均が1・7%、最高が2・2%。これは教育テレビとしてはかなりいい数字だ。民放のゴールデンでは20台という大きな数字が評価点になるが、ETVではその10分の一で十分である。これとて、全国で数百万の人が見ているのだ。しかも、ネットにスレッドが立って、実況されるほど熱心に見てくれる人たちなのだ。 話は宮台論文からずれてしまったが、彼が指し示す将来の映像の在りように、私がこれまで培って来た教育テレビの手法がかなり有効ではないかと、少し自信をもった。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2009-04-02 10:27
| ブログコミュニケーション
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