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定年再出発  


懐かしい空
by yamato-y
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アナザー

残酷な一言

ウディ・アレンの『アナザーウーマン』を見た。邦題は、「私の中のもうひとりの私」とある。そう訳したい気持ちは分かるけど、ちょっとニュアンスが違うような気もする。いずれにしても、久しぶりに見たアレン映画はとても面白かった。

哲学の教授で、50歳になった主役のマリオンはジーナ・ローランズ。あのジョン・カサベデスの夫人である。 見ているうちにどんどん彼女の心に惹かれていく、うまい。マリオンは学部長まで勤め、ハイデッガーに関する本を執筆するというとてつもない才媛である。とここまで見ると、なんとなくハイデッガーと不倫の関係のあったあの人のことを思い出す。そう、ハンナ・アーレントだ。私はマリオンをアーレントと重ねて見てしまった。

哲学教授のマリオン(ジーナ・ローランズ)は、50代になり、ハイデッガーに関する本を執筆することになる。そのために、アパートを借り執筆に入るマリオンだったが、ある時から、隣の部屋からの声が聞こえてくるようになる。声は、精神科医とカウンセリングを受ける妊婦(ミア・ファロー)の会話。マリオンはだんだんその会話が気になってくる。その会話を盗み聞きするうちに、マリオンは次第に自分の過ぎ去った人生に目を向けていく。若いときから才媛としてチヤホヤされてきた自分が、どれほどたくさんの人を傷つけてきたかということを思い知ってくるのだ。

その一つが、最初の夫とのことだ。彼はマリオンの恩師で、年齢の離れた男だった。おそらく夫はラジカルな思想の教師であったろう。その思想がマリオンには輝いてみえた。二人は結婚した。数年後、マリオンは妊娠する。だが、学究の徒として野心をもつマリオンには子どもをもうけることは、仕事ができなくなることと考えて、中絶をする。それを、夫は事後に知らされて、マリオンに怒りをぶつける。中年に達していた夫にとって、子どもを得ることは、残された人生のなかで、奇跡としかいいようのないものだったのだ。
おれはもう子供をつくる機会がないとなじる夫に対して、マリオンは言葉を発する。「私はこれから学問をめざさねばならぬ身。赤ん坊の世話などできない.」
そして、実に残酷な言葉を継ぐのである。「あなたは、人生なんて意味がないって、普段説いているじゃない。そのあなたが子どもを欲するなんて」
その言葉を聞かされた夫の顔は写らない。ただ、後姿の脚ばかり。しかし、どれほど残酷な言葉であったか、観客には痛いほど伝わる。
この後のシークエンスで、夫はその後酒びたりとなり、睡眠薬と酒の量を間違えて事故死する。それは、ひょっとすると自殺だったかもしれないと、マリオンの友人の口を通して明かされる。

この場面のことが、ずっと心に残った。
撮影はスペン・ニクピスト。あのベルイマンの「野いちご」のカメラマン。

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by yamato-y | 2009-03-21 01:05 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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